はじめての木工手づくり帖 (双葉社スーパームック)

「DIY女子部」なぞとおっしゃるので、以前「木工ガール」とかいわゆる「女子」押しのDIY本で、やっちまった感を受けた記憶から身構えて読み始めましたが、なかなかチャレンジャブルで面白い作品がラインナップされていました。私が面白いと思ったのはガラ袋で作るランドリーカート、マントルピース風の飾り棚、ステーを使った開閉式の道具箱、アジャスターを仕込む本格的天井突っ張り棚、ダイノックフィルムでキッチン扉をリフォームしてシステムキッチン風に、石膏壁をぶちぬいて作るニッチ、アクリル板で作るステンドグラス風パネル窓などでした。木取り図がついているのも親切。んー、でも「90cm四方で始める」ようなレベルは早々に飛び越えて「リビングダイニングセット」を作り始めちゃったり（専用のダボ錐ビットやダボ切り鋸を使用！）ノミを使って切り欠きや掘り込みってのは「はじめて」っていうにはけっこう敷居が高いなあ。他にも電動ドリルはまあ必須としてもジグソー、ハタガネ、クランプ、45度等の角度が切れる専用マイスターボックス、ホールソーなんかを普通に使っていて、これまた初心者が１から揃えていくにはお金的にも場所的にもけっこうかかりますな。それでなくてもDIYって端材の置き場所とかもけっこう食うからなあ。また、「見た目にこだわる」という点が「女子」的に譲れないいところだと思うのだけれど、それゆえにもっと単純な造りにできるところも凝った造作にしている部分もあり、これまた初心者には敷居が高い感じ。というわけで、これからある程度DIYにはまる予定の人向けだと思われました。